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- 桝本 妙子
- 同志社女子大学看護学部
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- 山田 陽介
- 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所基礎栄養研究部
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- 山田 実
- 筑波大学大学院人間総合科学研究科
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- 中谷 友樹
- 立命館大学文学部・歴史都市防災研究所
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- 三宅 基子
- 京都学園大学健康医療学部
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- 渡邊 裕也
- 京都学園大学健康医療学部 京都府立医科大学大学院医学研究科
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- 吉田 司
- 亀岡市役所高齢福祉課 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
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- 横山 慶一
- NPO 法人元気アップ AGE プロジェクト
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- 山縣 恵美
- 同志社女子大学看護学部
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- 伊達 平和
- 京都大学大学院文学研究科 日本学術振興会特別研究員
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- 南里 妃名子
- 昭和大学医学部
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- 小松 光代
- 同志社女子大学看護学部
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- 吉中 康子
- 京都学園大学経済経営学部
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- 藤原 佳典
- 東京都健康長寿医療センター研究所
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- 岡山 寧子
- 同志社女子大学看護学部
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- 木村 みさか
- 京都学園大学健康医療学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Fall risk factors and sex differences among community-dwelling elderly individuals in Japan A Kameoka study
- チイキ ザイジュウ ジリツ コウレイシャ ニ オケル テントウ リスク ノ カンレン ヨウイン ト ソノ セイサ : カメオカ スタディ
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抄録
目的 地域在住自立高齢者の転倒リスクとその関連要因および性差を検討した。<br/>方法 京都府亀岡市の65歳以上の全高齢者の中で要介護 3 以上を除く18,231人に対して2011年 7~8 月に行った自記式留め置き式質問紙調査への回答者13,159人のうち(回収率72.2%),要支援・要介護認定者を除く「自立高齢者」12,054人について分析した。調査票は個別に配布し郵送で回収した。調査内容には,基本属性,鳥羽らによる転倒リスク簡易評価指標 5 項目,日常生活圏域ニーズ調査基本チェックリスト25項目,老研式活動能力指標13項目を用い,高齢者の諸機能や生活機能の低下の有無を示す 9 つの指標(①運動機能,②低栄養,③口腔機能,④閉じこもり,⑤物忘れ,⑥うつ傾向,⑦ IADL,⑧知的能動性,⑨社会的役割)で調査した。分析は,性,年齢別の転倒リスクとその関連要因および性差をカイ二乗検定とロジスティック回帰分析により把握し,9 つの評価指標を独立変数,年齢と教育年数を共変量,転倒リスクを従属変数とするロジスティック回帰分析(ステップワイズ法)を行って各要因による転倒リスクへの独立した影響を性別ごとに分析した。<br/>結果 本調査回答者の過去 1 年間の転倒率は20.8%で,転倒リスク高群は26.6%であった。転倒リスクは,男女とも加齢とともに高くなり,女性はすべての年齢層において男性よりも高かった。また,男女とも,すべての評価指標と転倒リスクとの関連がみられ,それぞれの要因を調整した結果では,男性は運動機能,低栄養,口腔機能,物忘れ,うつ傾向,IADL に,女性は運動機能,口腔機能,物忘れ,うつ傾向,IADL に有意な関連がみられ,運動機能低下は男女とも最も強い要因であった。性差では,低栄養,口腔機能は男性の方に,IADL,知的能動性は女性の方に転倒リスクとの関連が強かった。<br/>結論 地域在住自立高齢者の 5 人に 1 人は過去 1 年間に転倒を経験し,4 人に 1 人は転倒リスクを有していた。転倒リスクと 9 つすべての評価指標との間に有意な関連がみられ,とくに男女とも運動機能低下が最も大きかった。また,転倒リスクに影響する要因に性差がみられ,性別を考慮した支援策が必要と示唆された。
収録刊行物
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- 日本公衆衛生雑誌
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日本公衆衛生雑誌 62 (8), 390-401, 2015
日本公衆衛生学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282680482082688
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- NII論文ID
- 130005107059
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- NII書誌ID
- AN00189323
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- ISSN
- 21878986
- 05461766
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- NDL書誌ID
- 026731663
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- PubMed
- 26511610
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- PubMed
- CiNii Articles
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可