東京都区部における住宅侵入盗と近隣社会経済的特性の関係

書誌事項

タイトル別名
  • A Spatial Analysis of the Effects of Neighborhood Socio-economic Status on Residential Burglaries in Tokyo
  • 東京都区部における住宅侵入盗と近隣社会経済的特性の関係 : 空間的異質性および物理的環境との相互作用効果に着目して
  • トウキョウトクブ ニ オケル ジュウタク シンニュウトウ ト キンリン シャカイ ケイザイテキ トクセイ ノ カンケイ : クウカンテキ イシツセイ オヨビ ブツリテキ カンキョウ ト ノ ソウゴ サヨウ コウカ ニ チャクモク シテ
  • A spatial analysis of the effects of neighborhood socio-economic status on residential burglaries in Tokyo – Focusing on the spatial heterogeneity and the interactions with physical environment
  • Focusing on the Spatial Heterogeneity and the Interactions with Physical Environment
  • 空間的異質性および物理的環境との相互作用効果に着目して

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抄録

本研究の目的は,東京都区部における近隣地区居住者の社会経済的構成と住宅侵入窃盗率との関係を明らかにすることであり,とくに両者の関係性の地区による差異や物理的環境との相互作用効果に着目する.一般的な重回帰モデルによる推計では,地区の高所得世帯割合は犯罪率に統計的有意に負の関係を有していることが示されたが,地理的加重回帰モデルによる推計ではこれらの関係には地理的変動があることが明らかになった.また,道路面積率や最寄駅までの距離といった物理的環境要因と犯罪率の関係は近隣地区居住者の社会経済的構成によって変化することが明らかになった.このような文脈依存的な関係を明らかにすることは防犯対策において地区レベルの居住者特性情報の有用性を示すとともに,より小地域の特性に基づいた対策の必要性を示唆するものといえる.

収録刊行物

  • 都市計画論文集

    都市計画論文集 50 (3), 608-615, 2015-10-25

    公益社団法人 日本都市計画学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (15)*注記

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