間欠的空気圧迫法が持続的心拍出量モニタリングに与える影響

  • 橋本 一哉
    京都大学医学部附属病院麻酔科
  • 美馬 裕之
    神戸市立医療センター中央市民病院麻酔科・集中治療部
  • 川上 大裕
    神戸市立医療センター中央市民病院麻酔科・集中治療部
  • 植田 浩司
    神戸市立医療センター中央市民病院麻酔科・集中治療部
  • 下薗 崇宏
    神戸市立医療センター中央市民病院麻酔科・集中治療部
  • 山崎 和夫
    神戸市立医療センター中央市民病院麻酔科・集中治療部

書誌事項

タイトル別名
  • Interference of intermittent pneumatic compression on the continuous cardiac output measured by the thermodilution technique

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抄録

【目的】肺動脈カテーテルを用いた持続的心拍出量(continuous cardiac output, CCO)モニタリングは心臓血管外科術後管理に有用である。また,深部静脈血栓予防に間欠的空気圧迫法(intermittent pneumatic compression, IPC)もよく用いられている。今回IPC中に持続的心係数(continuous cardiac index, CCI)が律動的な振動(以下,CCIオシレーション)を起こす症例を経験した。今回の研究の目的は①IPCによりCCIオシレーションが起こること,②IPC機器の機種によりCCIオシレーションの程度が異なることを証明することである。【方法】①一時的にIPCを停止した16症例において,CCIオシレーションをIPC作動時と非作動時で比較した。②IPC機器を変更した前後の36症例において,それぞれの機器を用いた群間でCCIオシレーションを比較した。【結果】①16症例すべてにおいてIPC作動中はCCIオシレーションは見られ,中断により消失した。②CCIオシレーションはIPCの機種変更により有意に変化した。【結論】CCIオシレーションはIPCにより引き起こされ,機種により程度が異なる可能性がある。

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