咳機能評価と徒手や機械による咳介助

  • 三浦 利彦
    独立行政法人国立病院機構八雲病院理学療法室
  • 石川 悠加
    独立行政法人国立病院機構八雲病院小児科

書誌事項

タイトル別名
  • Assessment of cough function and manually or mechanically assisted coughing
  • ワークショップⅢ(第23回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会) 気道クリアランス 咳機能評価と徒手や機械による咳介助
  • ワークショップ Ⅲ(ダイ23カイ ニホン コキュウ ケア ・ リハビリテーション ガッカイ ガクジュツ シュウカイ) キドウ クリアランス セキ キノウ ヒョウカ ト トシュ ヤ キカイ ニ ヨル セキカイジョ

この論文をさがす

抄録

2012年に英国胸部疾患学会(BTS)から発表された「筋力低下のある小児の呼吸マネジメントのガイドライン」では,高頻度胸壁振動法(HFCWO)や肺内パーカッションベンチレーター(IPV)などの機械的手技についても述べられているが,最も効果的な気道クリアランスとして,徒手や機械による咳介助(MI-E)が薦められている.吸気介助は,低い肺活量を補うため,救急蘇生バッグや量調節のNPPV,舌咽呼吸(GPB)によって行う.呼気介助は徒手によりタイミングを合わせて,胸郭や腹部を圧迫する.徒手介助で十分な効果が得られない場合は,MI-Eを用いて気道クリアランスを維持することで,気管挿管や窒息を回避したり,抜管を促進してNPPVへの移行を可能にする.MI-E機器は,2014年までに本邦でも数種類となるが,パーカッション機能を兼ねるものや,内部バッテリーのある機種もあり,今後の活用が期待される.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ