日本海上の爆弾低気圧に起因する高波の発達機構

• 猿渡 亜由未

  北海道大学 大学院工学研究院

• 渡部 靖憲

  北海道大学 大学院工学研究院

書誌事項

タイトル別名

• MECHANISMS TO DEVELOP HIGH WAVES INDUCED BY AN EXPLOSIVE CYCLOGENESIS OVER THE JAPAN SEA
• ニホン カイジョウ ノ バクダン テイキアツ ニ キイン スル タカナミ ノ ハッタツ キコウ

抄録

急速な気圧の低下を伴い冬季に特に多く発生する爆弾低気圧は発生頻度，強度ともに増加傾向にあると言われており，近年の冬季の気候を決定する重要なファクターとなっている．2014年12月には日本海上で二つの大きな爆弾低気圧が相次いで発生し，北陸から北海道にかけての日本海側の広い範囲に高波被害をもたらした．本研究では過去36年間の気象再解析データと過去19年間に渡る波浪観測データを基に近年日本周辺における冬季の低気圧が頻発化傾向にあり，それに伴い高波リスクが増大していることを示す．さらに波浪推算結果から2014年12月に発生した爆弾低気圧に伴う高波の発生機構を説明し，本イベントがこれまでの典型的な西高東低の冬型の気圧配置に伴う高波とは全く異なる特徴を有していた事を示す．

収録刊行物

• 土木学会論文集Ｂ２（海岸工学）

  土木学会論文集Ｂ２（海岸工学） 71 (2), I_1537-I_1542, 2015

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• 高波
• 爆弾低気圧
• 冬季低気圧
• SWAN
• 波浪発達率

詳細情報

• CRID: 1390001205320159488
• NII論文ID: 130005109384
• DOI: 10.2208/kaigan.71.i_1537
• ISSN: 18838944
• ISSN: 18842399
• NDL書誌ID: 027097625
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027097625
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kaigan/71/2/71_I_1537/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可