右側臥位ESD施行後に膿気胸を併発した早期胃穹窿部癌の1例

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  • PYOPNEUMOTHORAX AFTER ENDOSCOPIC SUBMUCOSAL DISSECTION PERFORMED WITH THE PATIENT IN THE RIGHT LATERAL POSITION FOR EARLY GASTRIC CANCER OF THE FORNIX

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抄録

症例は82歳男性.検診目的に施行した上部消化管内視鏡検査にて胃穹窿部大彎に早期胃癌を認め,診断的治療目的にESD適応と判断した.左側臥位では病変への接線方向からのアプローチが困難であったため,オーバーチューブを挿入した上で右側臥位としてESDを施行した.術翌日に発熱および呼吸困難を認め,画像検査にて右膿気胸と診断した.胸腔ドレーンを挿入し保存的治療を行ったところ呼吸不全の改善を認めた.胃穹窿部病変に対するESDに際して右側臥位の有用性が報告されているが,本体位では胃内容物の逆流から重篤な呼吸器感染症を併発する場合があり注意が必要である.

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