高校ラグビー選手の肩甲骨動態異常調査 その1-検者間信頼性-

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抄録

Scapular dyskinesisは上肢挙上運動時に起こる肩甲骨の異常運動であり,インピンジメント症候群などの病態との関連が示唆されている.その評価は通常,検者の主観によるものが多く, 信頼性について懐疑的な意見も報告されている.本研究の目的は,我々が行ったscapular dyskinesisの評価及び判定方法の信頼性について検証することである.高校ラグビー部に所属する164選手(328肩)を被検者とし,両手に3kgの錘を保持して肩関節前方・肩甲骨面上での挙上運動を行わせ,これを後方よりビデオカメで記録した.scapular dyskinesis の評価判定はKiblerらの分類に準じ,3人の検者が盲検下 に行い,検者間一致率とFleiss' kappa係数を求めて信頼性を検証した.結果,検者間一致率は79.0%,kappa係数は0.52であり,中等度の信頼性が得られた.<BR> 脚注:この論文は第40回肩関節学会で発表した.<BR> この論文は既に掲載された論文である.<BR> Do stingers affect scapular kinematics in rugby players?<BR> Journal of Shoulder and Elbow Surgery, 2014, jun 20.Pii:S1058-2746(14)00230-4. doi: 10.1016/j-jse.2014.04.009

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 39 (3), 802-805, 2015

    日本肩関節学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204759132032
  • NII論文ID
    130005110643
  • DOI
    10.11296/katakansetsu.39.802
  • ISSN
    18816363
    09104461
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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