経会陰的に修復を行った腹会陰式直腸切断術後会陰ヘルニアの2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Perineal Hernia after Abdominoperineal Resection Repaied Via a Transperineal Approach
  • 症例 経会陰的に修復を行った腹会陰式直腸切断術後会陰ヘルニアの2例
  • ショウレイ ケイ エインテキ ニ シュウフク オ オコナッタ ハラ エインシキ チョクチョウ セツダン ジュツゴ エイン ヘルニア ノ 2レイ

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抄録

腹会陰式直腸切断術後の会陰ヘルニアは稀な合併症であり,外科的治療法は確立されておらず再発率も高い.今回われわれは,腹会陰式直腸切断術後に発生した会陰ヘルニアを2例経験したので報告する.症例1は75歳の女性.直腸癌に対して腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術施行後3カ月目に会陰ヘルニアを発症し,経会陰アプローチにてメッシュを用いて修復を行った.メッシュを前壁は尿生殖隔膜および膣後壁,左右は仙結節靱帯,後壁は尾骨骨膜に非吸収糸にて縫合固定し会陰底を形成した.症例2は82歳の男性.前医での開腹腹会陰式直腸切断術後の会陰ヘルニアに対して,同じく経会陰的にメッシュを用いて前壁は尿生殖隔膜,左右は仙結節靱帯,後壁は尾骨骨膜に固定して修復を行った.会陰ヘルニアに対するメッシュ使用後の再発予防のためには両側方における仙結節靱帯への非吸収糸による確実な固定が重要であり,そのためにもアプローチとしては経会陰的が有利である.

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