外側円板状半月を伴った大腿骨外側顆離断性骨軟骨炎の1例

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抄録

外側円板状半月を伴った大腿骨外側顆離断性骨軟骨炎の1例を経験したので報告する.【症例】28歳女性,介護職.重量物を抱えた際に右膝痛が出現.4日後椅子から立ち上がる際に疼痛が増強し歩行困難となったため近医を受診した.MRIにて外側円板状半月の断裂と大腿骨外側顆の骨軟骨欠損像を認めたため,手術目的で受傷後11日に当院へ紹介となった.当科初診時CTでは外側顆後方に25×15 mmの骨欠損と遊離骨片を認めた.受傷後20日に鏡視下手術を行った.【手術所見】外側円板状半月断裂に対して部分切除を行った.大腿骨外側顆の遊離骨片の約1/2に海綿骨を含んでおり,骨軟骨接合可能と判断し吸収ピンで固定した.残存した欠損部には骨軟骨移植を行った.【経過】術後4週間免荷の後に部分荷重を開始した.術後1年3ヶ月で疼痛や可動域制限なく経過良好である.

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