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- 山田 弘之
- 伊勢赤十字病院頭頸部・耳鼻咽喉科
書誌事項
- タイトル別名
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- Management of recurrent laryngeal nerve in thyroid operation
- ―安全な反回神経の扱い方―
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抄録
手術後の嗄声を回避するためにも反回神経は安全に温存されなければならない。本報告において,われわれの反回神経の取り扱いを紹介する。反回神経を同定するためには広い術野を確保する必要がある。また神経周囲においては非侵襲的な操作が求められる。甲状腺癌の神経浸潤が見られた場合でも,安易に神経合併切除を行うのではなく,顕微鏡下での剥離操作で神経を温存できることは少なくない。顕微鏡下操作でも神経温存が不可能と判断された場合には,神経合併切除を行うと同時に神経即時再建を行うべきである。即時再建を行った症例では,術後に良好な音声を再獲得できる。「喉頭外」での神経吻合が困難な場合でも,「喉頭内」での再建が可能である。術中神経モニタリングは甲状腺手術において有用で,近い将来に普及することが予測される。
収録刊行物
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- 頭頸部外科
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頭頸部外科 25 (2), 149-153, 2015
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205284264448
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- NII論文ID
- 130005113094
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- ISSN
- 1884474X
- 1349581X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可