MRI による腹臥位からの体幹伸展位における脊椎および仙腸関節の可動域の解析

DOI
  • 畠 昌史
    千川篠田整形外科理学療法科 首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域博士後期課程
  • 宇佐 英幸
    首都大学東京健康福祉学部理学療法学科
  • 市川 和奈
    千川篠田整形外科理学療法科 首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域博士後期課程
  • 見供 翔
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域博士後期課程 河北総合病院リハビリテーション科
  • 小川 大輔
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域博士後期課程 目白大学保健医療学部理学療法学科
  • 松村 将司
    杏林大学保健学部理学療法学科
  • 妹尾 淳史
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科放射線科学域
  • 竹井 仁
    首都大学東京大学院人間健康科学研究科理学療法科学域

書誌事項

タイトル別名
  • MRI Analysis of the Range of Motion of Spinal Segments and the Sacroiliac Joint in the Sagittal Plane in the Prone Position with Trunk Extension

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抄録

【目的】腹臥位からの体幹伸展位における,脊椎および仙腸関節の矢状面の可動域の特徴を明らかにすること。【方法】対象は健常女性13名,課題は腹臥位・軽度体幹伸展位・パピー姿勢の3肢位とした。各肢位における各椎間関節(Th11/12~L4/5)・腰仙関節(L5/S1)・仙腸関節の矢状面上の動きを磁気共鳴映像法(MRI)を用いて解析し,腹臥位との差を比較した。【結果】軽度体幹伸展位はTh12/L1~L3/4がL4/5・L5/S1より伸展し,パピー姿勢ではTh12/L1~L4/5 がL5/S1より伸展した。またパピー姿勢は軽度体幹伸展位よりもTh12/L1~L4/5の伸展の動きが大きかった。一方,仙腸関節の動きは両肢位ともほとんどなかった。【結論】軽度体幹伸展位ではTh12/L1~L3/4がおもに伸展を担い,パピー姿勢ではそれにL4/5が加わり,Th12/L1~L3/4についてはさらに伸展することが明らかになった。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 42 (7), 539-546, 2015

    日本理学療法士学会

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