腹腔鏡補助下直腸切除時の術中内視鏡により見つかった縫合不全に対して内視鏡下クリッピングを施行した2例

  • 高原 善博
    独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院外科
  • 志田 崇
    独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院外科
  • 小笠原 猛
    独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院外科
  • 野村 悟
    独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院外科
  • 大塚 恭寛
    独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院外科
  • 高橋 誠
    独立行政法人地域医療機能推進機構船橋中央病院外科

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Endoscopic Clipping for Anastomotic Leakage Found by Intraoperative Colonoscopy during Laparoscopic Rectal Surgery

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抄録

大腸切除後の縫合不全は比較的頻度が高い合併症であり,その対策として術中のリークテストは有用であると考えられる.今回,我々は術中内視鏡検査により見つかった縫合不全に対して内視鏡下クリッピングを施行した2例を経験したので報告する.症例は共に直腸癌に対して腹腔鏡補助下低位前方切除術を施行し,術中大腸内視鏡検査によるリークテストが陽性となり,内視鏡観察にて pinholeとなっている縫合不全部を確認できたので,内視鏡下クリッピングを施行することとした.再度施行したリークテストが陰性となったためにストマ造設施行せずに手術終了とした.2例とも術後の縫合不全は認めず退院となった.腹腔鏡下直腸切除時のリークテスト陽性例に関しては一般的に鏡視下直接吻合を行うことが推奨されているが,狭骨盤などで直接縫合が困難である場合には内視鏡によるクリッピングでの閉鎖も選択肢になりうると考えられた.

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