寛解16年後に再発した精巣原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • Diffuse large B-cell lymphoma of the testis relapsed 16 years after achieving complete response
  • 症例報告 寛解16年後に再発した精巣原発びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
  • ショウレイ ホウコク カンカイ16ネンゴ ニ サイハツ シタ セイソウ ゲンパツビマンセイ ダイ サイボウガタ B サイボウ リンパシュ

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抄録

精巣原発悪性リンパ腫は非ホジキンリンパ腫の1~2%, 全精巣腫瘍の5~9%を占める稀な疾患である。限局期であっても高率に再発し,他部位と比較して予後不良である。我々はCHOP療法3コースのみでCRとなり,16年間の長期寛解後に再発し,再発時のクローンが初発時と同一クローンであると考えられた精巣原発びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)症例を報告する。49歳時に右精巣の腫瘤を認め,高位精巣摘除術を施行されDLBCL(病期IAE)と診断された。CHOP療法を3コース行い完全寛解となった。65歳時,左精巣に腫瘤を自覚したため当院を再診。高位精巣摘除術を行い再びDLBCLと診断された。腫瘍細胞の免疫グロブリン可変領域遺伝子(IgHV)を調べたところ,初発時および再発時の双方でVH3-21が検出され,同一クローンからの再発と考えられた。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 56 (12), 2447-2451, 2015

    一般社団法人 日本血液学会

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