直腸瘤に対するtransanal anterior Delorme法の治療成績

• 藤井 渉

  亀田メディカルセンター消化器外科

• 角田 明良

  亀田メディカルセンター消化器外科

• 高橋 知子

  亀田メディカルセンター消化器外科

書誌事項

タイトル別名

• The Outcomes of the Transanal Anterior Delorme Procedure for Rectoceles

抄録

【目的】直腸瘤に対するtransanal anterior Delorme（TAD）法の治療経験を報告する．<BR>【方法】排便困難を主症状とし，排便造影で直腸瘤と診断された症例を対象としてTAD法を行い，術後の臨床症状，肛門内圧，直腸容量を評価した．便秘と便失禁の数値化には Constipation Scoring System（CSS）とFecal Incontinence Severity Index（FISI）を用いた．また術後半年で排便造影を行い術前と比較した．<BR>【結果】対象患者11例はすべて女性で，手術により排便造影で有意な直腸瘤の縮小がみられ，臨床症状の改善がみられた．CSSは術後有意に改善し，FISIは一過性に悪化したが半年以後で改善した．肛門内圧と直腸容量は術前後で有意の差がなかった．<BR>【結論】TAD法は直腸瘤に対する有用な経会陰的手術の1つと思われる．

収録刊行物

• 日本大腸肛門病学会雑誌

  日本大腸肛門病学会雑誌 69 (2), 66-74, 2016

  日本大腸肛門病学会

キーワード

• 直腸瘤
• Transanal Anterior Delorme

詳細情報

• CRID: 1390001204854634112
• NII論文ID: 130005120672
• DOI: 10.3862/jcoloproctology.69.66
• ISSN: 18829619
• ISSN: 00471801
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcoloproctology/69/2/69_66/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2016250387
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可