肝損傷に対するTAE後,遅発性に肝コンパートメント症候群をきたした症例

DOI
  • 佐藤 啓太
    さいたま赤十字病院救命救急センター・救急医学科
  • 早川 桂
    さいたま赤十字病院救命救急センター・救急医学科
  • 五木田 昌士
    さいたま赤十字病院救命救急センター・救急医学科
  • 勅使河原 勝伸
    さいたま赤十字病院救命救急センター・救急医学科
  • 田口 茂正
    さいたま赤十字病院救命救急センター・救急医学科
  • 清田 和也
    さいたま赤十字病院救命救急センター・救急医学科

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF LATE HEPATIC COMPARTMENT SYNDROME FOLLOWING BLUNT HEPATIC INJURY AFTER TREATED WITH TRANSCATHETER ARTERIAL EMBOLIZATION

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抄録

循環動態の安定した肝損傷に対して経カテーテル的動脈塞栓が広く行われているが,肝損傷の合併症の一つに胆汁腫がある.今回我々は,止血が完了した亜急性期に胆汁の拡大が原因での肝コンパートメント症候群を経験した.本症例では画像と臨床経過から診断し,穿刺ドレナージで軽快した.胆汁腫が原因での肝コンパートメント症候群は比較的稀な病態であるが,肝損傷診療では念頭に置く必要があり,診断の後には速やかに減圧を行うことが重要である.

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