下行大動脈損傷予防のために肋骨骨折端を摘除した胸部外傷の1例
書誌事項
- タイトル別名
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- RESECTION OF FRACTURED RIBS TO PREVENT DESCENDING AORTA INJURY IN A PATIENT WITH CHEST TRAUMA
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抄録
症例は19歳女性,交通事故で頭部,顔面挫創,両肺挫傷,両側気胸,両側多発肋骨骨折,肝損傷と腸骨開放骨折を受傷.来院後,気道緊急のため気管挿管施行し人工呼吸管理とした.CTで左第9肋骨骨折端と下行大動脈の距離が12mmと近接しており経過観察としていたが,受傷後5日には4mmと近接したため,胸腔鏡下に肋骨骨折端摘除術を施行した.左下後部肋骨骨折による遅発性の下行大動脈損傷は稀ではあるが発生すると致命的である.本症例は予防的に肋骨骨折端を摘除することにより下行大動脈損傷を予防することができた.
収録刊行物
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- 日本外傷学会雑誌
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日本外傷学会雑誌 30 (1), 23-26, 2016
一般社団法人 日本外傷学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205514809344
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- NII論文ID
- 130005121213
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- ISSN
- 21880190
- 13406264
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可