術後遠隔期に再評価し得た肺底区動脈大動脈起始症の1手術例

  • 山本 滋
    公益財団法人東京都保健医療公社荏原病院呼吸器外科 昭和大学医学部外科学講座(呼吸器外科学部門)
  • 南方 孝夫
    昭和大学医学部外科学講座(呼吸器外科学部門)
  • 大島 穣
    昭和大学医学部外科学講座(呼吸器外科学部門)
  • 氷室 直哉
    昭和大学医学部外科学講座(呼吸器外科学部門)
  • 富田 由里
    昭和大学医学部外科学講座(呼吸器外科学部門)
  • 片岡 大輔
    昭和大学医学部外科学講座(呼吸器外科学部門)
  • 谷尾 昇
    城山病院
  • 門倉 光隆
    昭和大学医学部外科学講座(呼吸器外科学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • LONG-TERM FOLLOW-UP OF ANOMALOUS SYSTEMIC ARTERIAL SUPPLY TO THE BASAL LUNG: A SURGICAL CASE REPORT
  • 症例報告 術後遠隔期に再評価し得た肺底区動脈大動脈起始症の1手術例
  • ショウレイ ホウコク ジュツゴ エンカクキ ニ サイヒョウカ シエタ ハイテイク ドウミャク ダイドウミャクキシショウ ノ 1 シュジュツレイ

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抄録

症例は25歳の男性.主訴は血痰.1999年8月より主訴および微熱が出現.胸部X線写真,胸部造影CT,MRAおよび大動脈造影にて肺底区動脈大動脈起始症と診断した.同年9月,異常動脈の結紮・離断ならびに左肺下葉切除術を施行した.異常動脈は直径9mmで下行大動脈より起始し,肺の一部はS10を中心として暗赤色に変色していた.下葉へ流入する本来の肺動脈は2本のみ存在し,各々径2.5mmであった.術後経過は良好で23病日に退院した.手術から14年9か月経過したところで施行した3D-CTで,異常動脈切離断端に瘤化の無いことを確認し得た1例を経験したので報告する.

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