経鼻内視鏡で診断しえた空腸癌の一例

  • 森 昭裕
    社会医療法人杏嶺会一宮西病院 消化器内科
  • 伊藤 隼
    社会医療法人杏嶺会一宮西病院 消化器内科
  • 湯村 崇之
    社会医療法人杏嶺会一宮西病院 消化器内科
  • 蜂谷 紘基
    社会医療法人杏嶺会一宮西病院 消化器内科
  • 林 晋太郎
    社会医療法人杏嶺会一宮西病院 消化器内科
  • 大橋 憲嗣
    社会医療法人杏嶺会一宮西病院 消化器内科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of the proximal jejunal cancer diagnosed with transnasal esophagogastroduodenoscopy (EGD)
  • この症例に学ぶ 経鼻内視鏡で診断しえた空腸癌の一例
  • コノ ショウレイ ニ マナブ ケイ ビ ナイシキョウ デ シンダン シエタ ソラ チョウガン ノ イチレイ

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抄録

55歳女性。来院1ヶ月前より吐き気, 食欲低下あり。腹部単純X線, CTで胃内容充満, 十二指腸拡張, 近位小腸狭窄を指摘された。非鎮静下経鼻内視鏡で上部消化管スクリーニング後, 生検鉗子孔より比較的硬いガイドワイヤーを内視鏡先端手前約20cmまで挿入したところ近位空腸まで挿入可能であった。十二指腸空腸脚より約5cm肛門側にほぼ全周性狭窄を伴う2型の腫瘤を発見, 生検で空腸癌と診断した。深部十二指腸や近位空腸領域は通常の上部消化管内視鏡では観察困難で, バルーン内視鏡やカプセル内視鏡を必要とすることが多いが, 経鼻内視鏡の特徴を生かし若干の工夫を加えることで簡便に観察可能となった。

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