巨大未破裂左冠尖バルサルバ洞動脈瘤の1例

  • 浅見 冬樹
    立川メディカルセンター立川綜合病院心臓血管外科
  • 山本 和男
    立川メディカルセンター立川綜合病院心臓血管外科
  • 杉本 努
    立川メディカルセンター立川綜合病院心臓血管外科
  • 岡本 祐樹
    立川メディカルセンター立川綜合病院心臓血管外科
  • 木村 光裕
    立川メディカルセンター立川綜合病院心臓血管外科
  • 長澤 綾子
    立川メディカルセンター立川綜合病院心臓血管外科
  • 白岩 聡
    立川メディカルセンター立川綜合病院心臓血管外科
  • 吉井 新平
    立川メディカルセンター立川綜合病院心臓血管外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Giant Unruptured Left Coronary Sinus of Valsalva Aneurysm

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抄録

症例は40歳男性.胸痛で発症し,CT,心エコーで左冠尖の巨大バルサルバ洞動脈瘤が発見され当科入院となった.左冠動脈主幹部の軽度狭小化も認められた.重度大動脈閉鎖不全症を伴っており,破裂の危険性も考慮して準緊急手術を行った.手術は大動脈基部置換術を施行したが,人工心肺からの離脱困難であったため冠血流低下を疑い,冠動脈バイパス術を追加して血行動態の改善をみた.術後経過は良好であった.左冠尖に発生するバルサルバ洞動脈瘤は稀であるが,瘤拡大に伴う圧排による心虚血症状を伴うこともあり,早期の治療を要するものと思われた.

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参考文献 (4)*注記

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