抗てんかん薬と妊娠に関する国際共同研究(EURAP)日本国内登録症例の検討(第2報)

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  • Japanese Results of the European Registry of Antiepileptic Drugs and Pregnancy (EURAP): (Second Report)

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抄録

EURAPは抗てんかん薬の催奇形性を前方視的に調査する国際共同研究で、抗てんかん薬を内服している妊婦を登録し、妊娠経過および転帰に関するデータを集積している。日本国内からEURAPに登録した症例の途中経過を集計した。2001年1月から2014年12月までに登録された症例は284例である。症例のてんかん分類は全般てんかん29.6%、局在関連性てんかん64.8%であった。葉酸は81.1%で服用していた。単剤治療は65.4%、多剤治療は34.4%であった。使用された主要な各抗てんかん薬の内訳はCBZ 34.5%、VPA 33.3%、PHT 18.9%、PB 18.9%、LTG 11.6%、CZP 8.4%、ZNS 6.0%、CLB 5.2%、LEV 4.8%であった。転帰は、自然流産4.0%、人工流産2.4%、奇形合併出生例3.7%であった。今後も症例登録を継続し、その結果を還元していきたい。

収録刊行物

  • てんかん研究

    てんかん研究 33 (3), 663-671, 2016

    一般社団法人 日本てんかん学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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