HER2陽性Stage Ⅳ食道浸潤胃癌に対してCapecitabine＋Cisplatin＋Trastuzumab併用療法が奏効した１例

• 石井 智

  北里大学医学部外科学

• 細田 桂

  北里大学医学部外科学

• 片田 夏也

  北里大学医学部外科学

• 森谷 宏光

  北里大学医学部外科学

• 山下 継史

  北里大学医学部外科学

• 三重野 浩朗

  北里大学医学部外科学

• 仲田 典広

  北里大学医学部病理学

• 菊池 史郎

  北里大学医学部外科学

• 渡邊 昌彦

  北里大学医学部外科学

書誌事項

タイトル別名

• A Case of HER2–Positive Advanced Gastric Cancer with Esophageal Invasion Successfully Treated with a Combination of Capecitabine, Cisplatin, and Trastuzumab as First-Line Chemotherapy

抄録

症例は71歳，男性．嚥下困難を主訴に近医を受診し，食道浸潤胃癌の診断で当院を紹介された．胃癌，UE，Less，type2，por＋tub2，cT4b（横隔膜），cN3，cH0，cP0，cM1（LYM），cStage Ⅳであり，HER2強陽性（IHC３＋）であったため，Capecitabine＋Cisplatin＋Trastuzumab併用療法を選択した．６サイクル終了後，原発巣，リンパ節の著名な縮小を認め，PRと判定した．大動脈周囲リンパ節転移は消失し，根治切除可能と判断し，胃全摘術＋所属リンパ節D2（－No.10）郭清術を施行した．病理組織学的所見は，Type5，tub2，ypT2（MP），ly0，v0，ypN0，ypStage IB，Therapeutic effect：Grade 2であった．Trastuzumab併用化学療法が奏効し，根治切除が可能となった症例を経験したため報告する．

収録刊行物

• 日本外科系連合学会誌

  日本外科系連合学会誌 40 (1), 35-43, 2015

  日本外科系連合学会

キーワード

• 胃癌
• トラスツズマブ
• HER2

詳細情報

• CRID: 1390001204345507840
• NII論文ID: 130005127500
• DOI: 10.4030/jjcs.40.35
• ISSN: 18829112
• ISSN: 03857883
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjcs/40/1/40_35/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2015308075
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可