鼠径部ヘルニアに対するパリテックスを用いたTAPP法の治療成績の検討

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タイトル別名
  • Radical Surgical Outcomes for Inguinal Hernia via the Transabdominal Preperitoneal Approach Using a Parietex Mesh
  • 臨床経験 鼠径部ヘルニアに対するパリテックスを用いたTAPP法の治療成績の検討
  • リンショウ ケイケン ソケイブ ヘルニア ニ タイスル パリテックス オ モチイタ TAPPホウ ノ チリョウ セイセキ ノ ケントウ

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抄録

パリテックスTMアナトミカルメッシュMサイズ(13×9cm)によるTAPPを施行した鼠径部ヘルニア386症例453病変を検討した.平均手術時間が片側98.7分,両側136.3分,平均出血量は3.7ml,平均鎮痛剤使用回数は1.4回.初回外来診察では352症例中,患部疼痛29例(8.2%)・違和感4例(6.8%)・seroma29例(8.2%)・創部感染5例(1.4%).術後3カ月以上経過した患者へのアンケートでは291症例中,慢性疼痛8例(2.7%)・違和感34例(11.6%)・腫脹1例(0.3%),再発は認めていない.患者満足度は,「5:とても良い」が219人(75.2%),「4:まあまあ良い」が69人(31.5%)であった.現在まで深刻な合併症や再発を認めず,術後有害事象の発生頻度も低率であることからTAPPは有用であり,日本人では13×9cmのサイズで安全確実な補強が可能であることが示唆された.

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参考文献 (11)*注記

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