手術を行った咽頭食道憩室 (Killian-Jamieson憩室) の2例

  • 石永 一
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 中村 哲
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 森下 裕之
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 竹内 万彦
    三重大学大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Surgically Treated Pharyngoesophageal (Killian-Jamieson) Diverticulum
  • 症例 手術を行った咽頭食道憩室(Killian-Jamieson憩室)の2例
  • ショウレイ シュジュツ オ オコナッタ イントウ ショクドウ ケイシツ(Killian-Jamieson ケイシツ)ノ 2レイ

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抄録

咽頭食道憩室は解剖学的位置にて分類され,最も多いものが下咽頭収縮筋の下方でかつ,輪状咽頭筋の上方から発生するZenker憩室である。Killian-Jamieson憩室はZenker憩室より頻度は少なく,輪状咽頭筋の下方から発生し,食道の前側方に存在する。われわれは最近2例のKillian-Jamieson憩室を治療する機会を得た。2症例とも術前の食道造影やCT/MRIで咽頭食道憩室と判明した。治療は当院で行われ,頸部外切開法にて憩室切除術が行われた。憩室はLamier三角から発生していることが確認された。術後経過は良好で,術後食道造影検査でも良好な結果であった。そのため,2例とも術後2週間以内に退院となった。

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被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (11)*注記

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