インフルエンザウイルス認識機構とワクチン開発に関する研究

  • 一戸 猛志
    東京大学医科学研究所 感染症国際研究センター 感染制御系 ウイルス学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Innate recognition of influenza virus and vaccine development
  • 平成26年杉浦賞論文 インフルエンザウイルス認識機構とワクチン開発に関する研究
  • ヘイセイ 26ネン スギウラショウ ロンブン インフルエンザウイルス ニンシキ キコウ ト ワクチン カイハツ ニ カンスル ケンキュウ

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抄録

細胞がウイルスの侵入をどう感知して,それがウイルス特異的な免疫応答の誘導にどう役立っているのか?を理解することは,効果的なワクチン開発に不可欠である.私たちはこれまでに,合成二本鎖RNAのpoly(I:C)が経鼻インフルエンザワクチンの効果的なアジュバントになることを明らかにしてきた.またインフルエンザウイルスのM2タンパク質が,NLRP3 inflammasomeを活性化させること,肺でのinflammasomesの活性化や腸内細菌叢がインフルエンザウイルス特異的な免疫応答の誘導に必要であることを明らかにしてきた.これらは新しいインフルエンザワクチンの開発に役立つと期待される.

収録刊行物

  • ウイルス

    ウイルス 65 (1), 127-134, 2015

    日本ウイルス学会

参考文献 (33)*注記

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