個々のキャノピー要素への接近流速を考慮した抗力係数分布に基づく樹木群流れのLES

  • 横嶋 哲
    静岡大学 大学院工学研究科 数理システム工学専攻
  • 河原 能久
    広島大学 大学院工学研究科 社会基盤環境工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • LES OF VEGETATED OPEN CHANNEL FLOWS BASED ON THE DRAG COEFFICIENT DISTRIBUTION THAT TAKES INTO ACCOUNT THE APPROACHING VELOCITY TO EACH CANOPY ELEMENT

抄録

キャノピー流れの予測手法である抗力モデルは抗力係数CDの与え方に課題を抱える.前報(土木学会論文集B1 71(4) I_1051 2015)では,対象流れの幾何学的最小ユニットを対象として個々のキャノピー要素周りの流動を再現し,全ての要素に一様な基準速度を当てはめて抗力係数分布CD;globalを見積もった.本報では個々の要素への接近流速を考慮した抗力係数分布CD;localを求めた.樹木群模型を過ぎる開水路流れに抗力モデルを組み込んだ3次元LESを適用した結果,CD;localCD;globalともに課題が認められ,流れの再現性は十分とは言えない.モデル精度の向上には,キャノピー要素の抵抗特性の非定常性の影響と,抗力モデルの数式表現自体を精査する必要が認識された.

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