CT angiography にて責任血管を同定しえた両側傍正中視床梗塞の1 例

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タイトル別名
  • A case of bilateral paramedian thalamic infarct identified a responsible artery in CT angiography

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抄録

要旨:症例は58 歳,男性.2012 年6 月中旬,会話の受け答えが上手く出来なくなったり,リモコン操作が出来なくなるなどの異常言動が出現.近医MRI で両側視床病変を指摘され紹介入院.失見当織,瞳孔不同を認めた.頭部MRI で両側視床前内側~左視床下部にかけて拡散強調画像で高信号,ADC-map で低信号の病巣を認めた.脳塞栓症を疑い,ヘパリンで治療を開始した.入院1 ヶ月後のCT angiography で右後大脳動脈P1 よりcommon trunk を有し末梢が2 本に分枝する視床穿通動脈が同定された.責任血管と考えられるPercheron artery をCT angiography で同定しえた貴重な症例と考えられた.

収録刊行物

  • 脳卒中

    脳卒中 37 (2), 125-128, 2015

    一般社団法人 日本脳卒中学会

参考文献 (4)*注記

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