書誌事項
- タイトル別名
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- Distracting Response Style and Mental Health
- キバラシ ガタ ハンノウ スタイル ト セイシンテキ ケンコウ ト ノ カンレン
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抄録
本研究では,気晴らし(distraction)の概念に注目し,気晴らし型反応スタイル(distracting response style)と精神的健康との関連を検討した。大学生464名を対象に反応スタイル尺度,主観的健康感尺度,および抑うつ尺度を実施したところ,次のような結果が得られた。すなわち,(1)気晴らし型反応スタイルはおおむね,精神的健康のネガティブ尺度と弱い負の関連,ポジティブ尺度と弱い正の関連があること,(2)精神的健康に対して気晴らし型反応スタイルと考え込み型反応スタイルの組み合わせ効果は認められなかったこと,(3)気晴らし型反応スタイルは独立して,精神的健康の高さと弱い関連があることが明らかになった。これらの結果より,気晴らし型反応スタイルが精神的健康に関連する可能性が示唆された。一方で,気晴らし型反応スタイル測定の難しさも明らかとなった。今後,測定の精度を高める必要性が示された。
収録刊行物
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- カウンセリング研究
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カウンセリング研究 46 (3), 138-147, 2013
日本カウンセリング学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679460246912
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- NII論文ID
- 130005132063
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- NII書誌ID
- AN10071578
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- ISSN
- 21864594
- 09148337
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- HANDLE
- 2241/00159152
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- NDL書誌ID
- 025481066
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可