書誌事項
- タイトル別名
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- A clinical analysis of elderly dementia patients with physical comorbidities
- シンタイ シッカン オ ガッペイ スル ニンチショウ コウレイシャ ニ カンスル リンショウテキ ケントウ
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抄録
目的:身体疾患を合併する認知症高齢者の実態を分析し,今後の増加を踏まえてどのような対応が必要であるかを明らかにすることを目的とした.方法:順天堂東京江東高齢者医療センターの認知症治療専門病棟に入院して合併する身体疾患の治療を行い,2009年4月から2011年3月までの2年間に退院した認知症高齢者についてretrospectiveに検討した.結果:対象症例は390例(男144例・女246例)で,平均年齢は80.5±8.1歳であった.認知症の種別は,アルツハイマー型213例,血管性29例,混合性46例,その他102例であった.入院の原因となった身体疾患は,悪性新生物65例,呼吸器疾患57例,腎泌尿生殖系疾患50例,外傷・骨折41例,消化器系疾患39例,循環器系疾患37例,神経系疾患26例,その他75例であった.家庭からの入院が281例(72.1%),居宅系施設からが71例(18.3%)であった.死亡例61例を除く全生存退院例329例の退院場所は,家庭が160例(48.6%),居宅系施設が74例(22.5%)であった.家庭から入院した生存退院例239例では,家庭退院157例(65.7%)は家庭以外退院例に比較して,年齢が有意(P<0.008)に若く,入院期間が有意(P<0.000)に短く,N式老年用日常生活動作能力評価尺度(N-ADL)が入院時(P<0.013)・退院時(P<0.000)共に有意に良好であった.N-ADLは,家庭以外退院例では排便を除いて退院時は入院時より有意(P<0.009)に悪化していた.経口摂取可能例が家庭退院例で有意(P<0.025)に多く,独居例で家庭退院例が有意(P<0.018)に少なかった.結論:身体疾患合併認知症高齢者の身体疾患の治療に当たっては,入院当初から入院期間を可能な限り短縮し,入院中にN-ADLの低下を可能な限り来さないように配慮し,食事の経口摂取の継続を工夫することが,家庭での療養を可能にする要因であることが示唆された.
収録刊行物
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- 日本老年医学会雑誌
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日本老年医学会雑誌 53 (1), 45-53, 2016
一般社団法人 日本老年医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205024998272
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- NII論文ID
- 130005132691
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- NII書誌ID
- AN00199010
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- NDL書誌ID
- 027147812
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- ISSN
- 03009173
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- PubMed
- 26935518
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可