MRIで多発性微小脳動脈瘤を示唆する点状低信号を認めた心臓粘液腫による心原性脳塞栓症の1例

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  • A case of cerebral embolism due to cardiac myxoma presenting with multiple cerebral microaneurysms detected on first MRI scans

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抄録

症例は64歳の男性.右手の不随意運動と構音障害を発症した.頭部MRI拡散強調画像で左前頭葉皮質の高信号域と,T2*強調画像で両側大脳半球に多発する点状の低信号を認めた.脳血管造影検査で前・中・後大脳動脈や小脳動脈に複数の脳動脈瘤を認めた.経胸壁心エコー検査で左房内に浮動する分葉状の異常構造物を認め,粘液腫を疑った.第3病日に開胸術を行い,心房中隔に付着するゼラチン様の腫瘤を摘出して心臓粘液腫と診断した.MRI-T2*強調画像で両側大脳半球に散在する点状の低信号を認めた場合は多発性脳動脈瘤の可能性もあり,その原因として心臓粘液腫も考慮する必要がある.

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参考文献 (17)*注記

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