書誌事項
- タイトル別名
-
- Two cases of acute respiratory distress syndrome associated with <I>Legionella</I> pneumonia successfully treated with permissive hypoxemia
この論文をさがす
抄録
レジオネラ肺炎はときに重症化して治療に難渋する。我々はレジオネラ肺炎による重症急性呼吸促迫症候群の2例をpermissive hypoxemiaを併用して救命できた。症例はいずれも尿中抗原によりレジオネラ肺炎と診断して,レボフロキサシンを静脈内投与した。症例1は59歳男性でP/F比は64,症例2は64歳男性でP/F比は58まで低下した。人工呼吸は圧支持換気により吸気終末プラトー圧を25 cmH2O前後に保った。FIO2は0.6~0.7を目標にSpO2 88%,PaO2 50 mmHg前後を許容した。臓器の虚血症状と代謝性アシドーシスの進行はなく,数日で酸素化は改善傾向を示してその後抜管した。レジオネラ肺炎は,抗菌薬が奏功するまでの人工呼吸管理が予後を左右する。肺保護戦略の低い気道内圧と高濃度酸素投与を回避するpermissive hypoxemiaにより,臓器障害を起こすことなく救命し得た。
収録刊行物
-
- 日本集中治療医学会雑誌
-
日本集中治療医学会雑誌 23 (2), 158-162, 2016
一般社団法人 日本集中治療医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204444485376
-
- NII論文ID
- 130005137776
-
- ISSN
- 1882966X
- 13407988
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可