空腹が恐怖を軽減する:摂食と恐怖神経回路のインタラクション
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- YAMADA Daisuke
- 国立精神・神経医療研究センター神経研究所疾病研究第四部
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Abstract
恐怖と食欲はともに生存に必須な本能である.動物が餌を探すなか天敵に遭遇した場合,恐怖を感じて危機回避行動が生じなければ捕食されてしまう.そして,この恐怖は記憶しておく必要がある(恐怖記憶).しかし,恐怖が強すぎて餌にありつけなければ餓死してしまう.つまり,動物の生存には恐怖と食欲のバランスを保つことが必要であり,それを実現するような神経機構が存在する可能性が考えられていた.この点についてVermaらは,空腹感が恐怖を司る神経回路をシナプス伝達レベルで修飾し,恐怖記憶を変化させること,その変化に摂食制御ペプチド受容体が関与することを報告したので紹介する.<br>なお,本稿は下記の文献に基づいて,その研究成果を紹介するものである.<br>1) Verma D. et al., Neuropsychopharmacology, 41, 431-439 (2016).<br>2) Holzer P. et al., Neuropeptides, 46, 261-274 (2012).<br>3) Pape H. C., Pare D., Physiol. Rev., 90, 419-463 (2010).
Journal
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- Farumashia
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Farumashia 52 (4), 347-347, 2016
The Pharmaceutical Society of Japan
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679474419456
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- NII Article ID
- 130005141516
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- CiNii Articles
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- Abstract License Flag
- Disallowed