小児 OSA に対するcoblation adenoidectomy —手術のポイントと手術成績—

DOI
  • 原 浩貴
    山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野
  • 田原 晋作
    山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野
  • 山下 裕司
    山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Coblation adenoidectomy for pediatric OSA children

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抄録

 アデノイド切除術・扁桃摘出術は合併症のない小児 OSA (obstructive sleep apnea)に対する治療として重要な位置づけにある。その改善率は66~80%程度とされており,現在国内でも多くの施設で施行されている。<br/> このうち,アデノイド切除術は,現在では,内視鏡下(経口,径鼻)や後鼻鏡下に cold instruments の他,各種のエナジーデバイスを用いて施行されることが多い。我々は2002年より coblater surgery system を使用してアデノイド切除術を行ってきた。本法では術中ほとんど出血がないことから術中の視野が良好であり,小児 OSA に対する術後成績についても microdebrider system 等を使用した場合と同等であることを確認している。<br/> 現在,本システムでは,EVac 70 Xtra Wand と PROcise EZ Plasma Wand の 2 種類が,アデノイド切除術に使用できる様になっている。このうち後者は,小児にも使用しやすい様により小型で,かつ先端の工夫があり目詰まりを起こしにくい構造となっている。今後,より普及するためには,Wand のコストの問題が解決される必要がある。

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