液液界面フロー電解セルの作製と評価 : アルカリ金属及びアルカリ土類金属イオンの促進イオン移動の検討

• 中村 亮太

  信州大学理学部理学科化学コース

• 樋上 照男

  信州大学理学部理学科化学コース

書誌事項

タイトル別名

• Manufacture of Flow Electrolytic Cell with a Liquid/Liquid Interface: Examination of Promoted Ion Transfer of Alkali and Alkaline Earth Metal Ions
• エキエキ カイメン フロー デンカイ セル ノ サクセイ ト ヒョウカ : アルカリ キンゾク オヨビ アルカリ ドルイキンゾク イオン ノ ソクシン イオン イドウ ノ ケントウ

抄録

本研究では液液界面が隔膜によって縦に仕切られる構造をもつ液液界面フロー電解セルを作製した．この電解セルの性能を評価するために，イオノフォアとして3種のクラウン化合物（12-クラウン-4，15-クラウン-5，ジベンゾ18-クラウン-6）を用い，電解セル中の1,2-ジクロロエタン/隔膜/水界面におけるアルカリ金属イオン（Li^＋，Na^＋，K^＋，Rb^＋，Cs^＋）及びアルカリ土類金属イオン（Ca^2＋，Sr^2＋，Ba^2＋）の促進イオン移動ボルタモグラムを測定した．この測定結果をもとに，電解セルの隔膜などの改良を行うとともにアンペロメトリーの条件（流量，印加電位）の最適化を行った．一方，測定したボルタモグラムから定量におけるアルカリ金属及びアルカリ土類金属イオンの選択性を決定した．これをもとに，12-クラウン-4を用いる醤油中のΝa^＋の定量を試み，再現性のよい定量値を得た．作製した液液界面フロー電解セルは分解や組立が容易であり，この電解セルを用いるアンペロメトリーがイオンの定量に有用であることが示された．

収録刊行物

• 分析化学

  分析化学 65 (3), 129-136, 2016

  公益社団法人 日本分析化学会

キーワード

• liquid/liquid interface
• promoted ion transfer
• ionophore
• amperometry
• flow injection analysis

詳細情報

• CRID: 1390282679638829184
• NII論文ID: 130005143533
• NII書誌ID: AN00222633
• DOI: 10.2116/bunsekikagaku.65.129
• HANDLE: 10091/00020599
• NDL書誌ID: 027221083
• ISSN: 05251931
• Web Site: https://soar-ir.repo.nii.ac.jp/records/19838
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/027221083
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I027221083
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/65/3/65_129/_pdf
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可