当科における急性喉頭蓋炎54例の検討

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タイトル別名
  • A clinical study of 54 cases of acute epiglottitis

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抄録

2009年5月から2013年5月までの4年1か月間に入院加療が行われた急性喉頭蓋炎54例について,特に気道確保を要した症例を中心に検討した。<br>気道確保を要した症例は54例中5例 (9.3%) で,喉頭所見はKatoriらの分類において III Bが4例, II Bが1例であった。気道確保法は,気管挿管後に気管切開を行ったものが2例で,その他の3例は挿管が困難かつ局麻下の気管切開が困難な状態であり,輪状甲状膜切開の施行後に気管切開を行った。<br>緊急に気道確保を要する症例で気管挿管が困難な場合,輪状甲状膜切開を先行して行う必要があると再認識された。また初療の時点から救急科や麻酔科医師と連携し,救急部での小手術も施行可能な態勢を整えることが重要である。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 25 (3), 351-356, 2016

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (6)*注記

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