多発性骨髄腫

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  • 安倍 正博
    徳島大学大学院医歯薬学研究部 血液・内分泌代謝内科学
  • 三木 浩和
    徳島大学病院 輸血・細胞治療部
  • 中村 信元
    徳島大学大学院医歯薬学研究部 血液・内分泌代謝内科学

書誌事項

タイトル別名
  • Multiple myeloma
  • タハツセイ コツズイシュ
  • 多発性骨髄腫 : QoLの改善に向けた治療の進歩
  • タハツセイ コツズイシュ : QoL ノ カイゼン ニ ムケタ チリョウ ノ シンポ

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抄録

新規薬の登場により多発性骨髄腫の治療成績が向上し,生存期間の延長の代替指標としてより深い完全奏効が治療目標とされるようになっている。骨髄腫は腫瘍細胞側の因子,患者側の因子などにおいて極めて多様な状態を呈すが,プロテアソーム阻害薬と免疫調節薬(IMiDs)を治療薬のバックボーンとした,より多くの患者に有効な治療手段(one-size-fits-all)による寛解導入療法,そしてその後の地固め・維持という治療の流れができつつある。高リスクくすぶり型骨髄腫に対する新規薬による治療のメリットが明らかとなり,治療を開始すべき高リスクくすぶり型骨髄腫を抽出するmyeloma-defining biomarkerが示されている。再発・難治骨髄腫に対する治療戦略の確立が喫緊の臨床課題であるが,新規機序の分子標的薬や免疫療法の臨床応用が進められており,今後骨髄腫に対する治療戦略が大きく変遷すると思われる。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 57 (3), 260-269, 2016

    一般社団法人 日本血液学会

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