肥満ラットの生体内酸化ストレスに及ぼす魚油の影響

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  • Effects of Dietary Fish Oil on the Oxidative Stress in Obese Zucker Rats
  • ヒマン ラット ノ セイタイナイ サンカ ストレス ニ オヨボス ギョユ ノ エイキョウ

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抄録

目的:肥満ラットに魚油及び高コレステロール(HC)を摂取し,肝脂質濃度,血清中の脂質ヒドロキシペルオキシドを評価するd-ROMs値と抗酸化力を評価するBAP値を用い,魚油摂取による生体内酸化ストレスを検討した. 方法:5週齢肥満モデル雄ラットを用いて4週間飼育した.実験飼料は,ラード,魚油,ラード+HC,魚油+HC とした.肝脂質濃度,d-ROMs,BAP値などの測定と肝臓の組織染色を行った. 結果:肝脂質濃度は,ラード+HCより魚油+HCで低値を示した.d-ROMs値がラードより魚油で低値,BAP値がラードより魚油で高値を示す傾向にあった.また,ラードより魚油で肝脂肪滴が減少した. 結論:ラードより魚油で酸化ストレス度が低下し,抗酸化力が増加傾向にあった.魚油の脂肪蓄積低下が生体内の酸化ストレスを緩和したと考えられ,生活習慣病の予防に魚油の有効性が期待される.

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