思春期前の女児に生じた片側大陰唇の腫大prepubertal unilateral fibrous hyperplasia of the labium majusの1例

  • 矢部 清晃
    東京女子医科大学八千代医療センター小児外科
  • 松岡 亜記
    東京女子医科大学八千代医療センター小児外科
  • 武之内 史子
    東京女子医科大学八千代医療センター小児外科
  • 幸地 克憲
    東京女子医科大学八千代医療センター小児外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Prepubertal Unilateral Fibrous Hyperplasia of the Labium Majus
  • 症例報告 思春期前の女児に生じた片側大陰唇の腫大prepubertal unilateral fibrous hyperplasia of the labium majusの1例
  • ショウレイ ホウコク シシュンキ マエ ノ ジョジ ニ ショウジタ カタガワダイイン シン ノ シュダイ prepubertal unilateral fibrous hyperplasia of the labium majus ノ 1レイ

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抄録

Prepubertal unilateral fibrous hyperplasia of the labium majus(以下PUFH)は思春期前の女児に生じる片側性の大陰唇の腫大を特徴とする.症例は8 歳女児.初診1 年前より自覚症状のない左大陰唇の腫大を認めた.左大陰唇の腫大は軟らかく,境界は不明瞭であった.MRI では左大陰唇の皮下にT1 強調・T2 強調で低信号の境界不明瞭な領域を認めた.造影CT では造影効果に乏しかった.間葉系腫瘍の増生を疑い切除術を施行した.切除標本の病理組織学所見でPUFH と判明した.術後2 年が経過するが再発はない.PUFH は新しい疾患概念であり国内外での報告数が少ない稀な疾患であるが,思春期前の女児の外陰部の腫大では鑑別を考慮する必要がある.

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