呼吸器疾患患者における経皮的炭酸ガス分圧測定装置の有用性の検討

  • 會田 啓介
    帝京大学ちば総合医療センター第三内科(呼吸器)
  • 本間 敏明
    帝京大学ちば総合医療センター第三内科(呼吸器)
  • 田中 健
    帝京大学ちば総合医療センター第三内科(呼吸器)
  • 深澤 弘行
    帝京大学ちば総合医療センター第三内科(呼吸器)
  • 萩谷 政明
    帝京大学ちば総合医療センター第三内科(呼吸器)

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of the clinical effectiveness of transcutaneous carbon dioxide partial pressure measurement in patients with respiratory disease
  • コキュウキ シッカン カンジャ ニ オケル ケイヒテキ タンサンガス ブンアツ ソクテイ ソウチ ノ ユウヨウセイ ノ ケントウ

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抄録

動脈血炭酸ガス分圧(PaCO2)を知るためには動脈血採血を行わなくてはならない.動脈血採血は疼痛を伴い,神経損傷のリスクもあることから比較的侵襲的な検査であり,頻回にはできない.そのため,耳朶に端子を挟むだけの非侵襲的方法で経皮的炭酸ガス分圧(PtcCO2)測定が可能な装置(TOSCA 500TM)を用い,各種肺疾患患者でPtcCO2を計測し,PaCO2と比較した.その結果,PtcCO2とPaCO2は各種肺疾患で良好な相関関係が得られた.装置の保守管理の煩雑さや経費,検査にかかる費用の点での問題はあるが,PtcCO2測定装置は低侵襲性連続換気情報モニターとして臨床的に有用である.

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