マンモグラフィの集簇性石灰化が一時消失後同じ部位に再度出現した乳癌の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Disappearing and re-development of microcalcifications in breast cancer;A case report
  • 症例報告 マンモグラフィの集簇性石灰化が一時消失後同じ部位に再度出現した乳癌の1例
  • ショウレイ ホウコク マンモグラフィ ノ シュウゾクセイ セッカイカ ガ イチジ ショウシツ ゴ オナジ ブイ ニ サイド シュツゲン シタ ニュウガン ノ 1レイ

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抄録

乳腺微細石灰化が一度消失し,その後同部位に再び出現した稀な乳癌症例を報告する。症例は66歳女性。既往歴;39歳 クモ膜下出血(SAH)のためクリッピング術施行。マンモグラフィ(MMG)検診で左の集簇性微細石灰化を指摘された。精査:視触診異常なし,乳房超音波検査(US)で明らかな異常所見なし,乳房MRIはSAHによるクリッピングのため施行できず経過観察となった。6カ月後のMMGおよび拡大撮影で石灰化は消失し,USも異常所見は認められなかったため,次回は検診受診と指示された。初回時より14カ月後のMMG検診で再び同部位に集簇性の微細石灰化が出現し初回より増悪と判定された。ステレオマンモトームを施行しductal carcinoma in situ(DCIS)と診断された。手術は左乳房切除術を施行。最終病理結果はDCISを伴う微小浸潤がんであった。

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