-
- 岡 寛
- 東京リウマチ・ペインクリニック
書誌事項
- タイトル別名
-
- Management for Fibromyalgia in Japan
- センイキンツウショウ ノ マネジメント
この論文をさがす
抄録
線維筋痛症 (FM) は, 2012年にpregabalinが, 本邦初保険収載され, さらに本年度にduloxetineの承認追加もあり, 薬物療法が浸透してきている. 本シンポジウムでは, FMの薬物療法中心に筆者の治療経験を紹介した. 通常, 300人の患者集団において, 薬物療法としてpregabalinおよびワクシニアウイルス接種家兔炎症皮膚抽出液含有製剤 (ノイロトロピン®, 以下NRT) を第1選択薬としている. 小児, 学生, 車の運転を必要とする患者, 精密機械を扱っている患者では, pregabalinの投与対象ではない. このような患者に対しては, NRTの高容量を最初に使用している. 他には, clonazepam, duloxetine, mirtazapine, tramadol, gabapentin enacarbilなどを組み合わせ投与している. ただし, FM治療においては単なる薬物療法のみに頼ることなく, 症例によってトリガーポイント注射, 温熱療法, 体質改善のための漢方治療, ストレッチングなどの運動療法, 心理カウセリング, 認知行動療法などのテーラーメイドの医療が必要である.
収録刊行物
-
- 心身医学
-
心身医学 56 (5), 427-432, 2016
一般社団法人 日本心身医学会
- Tweet
詳細情報
-
- CRID
- 1390282679858105600
-
- NII論文ID
- 130005149625
-
- NII書誌ID
- AN00121636
-
- ISSN
- 21895996
- 03850307
-
- NDL書誌ID
- 027264689
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可