急性前骨髄球性白血病の完全寛解後に中枢神経播種をきたした1例

  • 蓮池 裕平
    国家公務員共済組合連合会大手前病院神経内科
  • 山口 浩司
    国家公務員共済組合連合会大手前病院神経内科
  • 三井 秀紀
    国家公務員共済組合連合会大手前病院血液内科
  • 西川 嘉郎
    国家公務員共済組合連合会大手前病院神経内科
  • 須貝 文宣
    国家公務員共済組合連合会大手前病院神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of central nervous system relapse in acute promyelocytic leukemia

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抄録

症例は70歳女性である.急性前骨髄球性白血病(acute promyelocytic leukemia; APL)の完全寛解後に,左三角筋,右手内筋,両下肢の筋力低下と,右大腿外側および両下肢遠位の異常感覚が出現した.末梢血では異型細胞は検出されなかったが,髄液中に前骨髄球を,造影MRIでは脊髄多発性病変をみとめた.末梢神経伝導検査では下肢優位の伝導異常をみとめ,髄腔内化学療法・全脊髄照射後に神経症状が完全に消失したことからAPLの髄膜播種および神経根近傍への浸潤を疑った.APLの中枢神経播種は稀であるが,何らかの神経症状が出現した場合は早急な精査加療が必要である.

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参考文献 (7)*注記

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