緩徐に増大するpart-solid noduleを呈し,早期肺腺癌との鑑別が困難であったperibronchiolar metaplasiaの1例

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  • A case of peribronchiolar metaplasia difficult to differentiate from early-stage lung adenocarcinoma because of increasing part-solid nodule

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抄録

症例は70歳代男性で,食道癌術後の経過観察中に,7 mm大のground-glass nodule(GGN)を左肺下葉に指摘された.約4年経過しGGN内部に高吸収域が出現,さらに腫瘍径が11 mm大へ緩徐な増大を認めた.早期肺腺癌を疑い,胸腔鏡下肺部分切除を施行した.病理所見で病変は線維性隔壁に沿って円柱線毛上皮細胞,立方上皮細胞の増生を認めたが,核異型は乏しく,peribronchiolar metaplasia(PBM)と診断された.PBMはGGNを呈する早期肺腺癌との鑑別が重要な疾患の一つと考えられた.

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