書誌事項
- タイトル別名
-
- The Use of Negative Pressure Wound Therapy to Manage Enteric or Biliary Fistulae in Three Patients with Surgical Infection
この論文をさがす
抄録
今回,我々は臓器と交通のある創感染に対し局所陰圧閉鎖療法を行うことで治癒しえた3例を経験した.症例1は77歳の男性で,残胃癌にて残胃全摘・横行結腸合併切除術後の結腸縫合不全に伴う創感染,症例2は80歳の男性で,膵癌術後の挙上空腸からの腸液漏出に伴う創感染,症例3は70歳の男性で,直腸癌・肝転移術後の胆汁瘻に伴う創感染を認めた.適宜ドレナージや腸管保護を行いながら局所陰圧閉鎖療法によるドレーンの持続吸引を行うことで創傷治癒が得られた.臓器と交通のある創感染では局所陰圧閉鎖療法は本来禁忌とされている.しかし,適切なドレナージと保護を行うことで,局所陰圧閉鎖療法には漏出する腸液・消化液を持続して吸引することができかつ創を密閉閉鎖・管理できる利点があると考えられた.
収録刊行物
-
- 日本消化器外科学会雑誌
-
日本消化器外科学会雑誌 49 (5), 455-463, 2016
一般社団法人 日本消化器外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679895363968
-
- NII論文ID
- 130005152373
-
- ISSN
- 13489372
- 03869768
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可