腸重積をきたした低異型度虫垂粘液性腫瘍に対して整復後腹腔鏡下回盲部切除を施行した1例

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タイトル別名
  • A Case of Colonic Intussusception Associated with a Low-Grade Appendiceal Mucinous Neoplasm Resection in a Laparoscopic Ileocecal Resection

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抄録

症例は34歳,男性.腸重積の診断で整復後,精査加療目的に当院へ紹介となった.腸重積を再発したため,整復後手術の方針となった.注腸造影では横行結腸に閉塞所見を認め,整復後の腹部造影CT・MRI検査では,右下腹部に虫垂腫瘍を認めた.PET検査では,腫瘍部にFDGの異常集積はなく,良悪性の鑑別が困難であり,腹腔鏡下回盲部切除術+D2郭清を施行した.病理診断は,低異型度虫垂粘液性腫瘍(Low-grade appendiceal mucinous neoplasm:以下LAMN)であった.LAMNは従来の粘液嚢胞腺腫や粘液嚢胞腺癌に該当し,大腸癌取扱い規約第8版において新たに分類された.LAMNの治療法は明確な基準は存在しない.<BR>腸重積を整復後に腹腔鏡下手術を施行することは切除範囲を縮小し,低侵襲で安全に施行しえると思われた.

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