同種骨髄移植後10年で晩期再発した慢性骨髄性白血病

  • 日野 裕太郎
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 土岐 典子
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 山本 圭太
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 妹尾 寧
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 笹島 悟史
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 阪口 正洋
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 服部 圭一朗
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 海渡 智史
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 黒澤 修兵
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 原田 介斗
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 池川 俊太郎
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 渡邉 大介
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 萩野 剛史
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 吉岡 康介
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 渡壁 恭子
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 五十嵐 愛子
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 名島 悠峰
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 小林 武
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 垣花 和彦
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 坂巻 壽
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科
  • 大橋 一輝
    がん・感染症センター都立駒込病院 血液内科

書誌事項

タイトル別名
  • Chronic myeloid leukemia relapsing ten years after allogenic bone marrow transplantation
  • 症例報告 同種骨髄移植後10年で晩期再発した慢性骨髄性白血病
  • ショウレイ ホウコク ドウシュ コツズイ イショク ゴ 10ネン デ バンキ サイハツ シタ マンセイ コツズイセイ ハッケツビョウ

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抄録

症例は,58歳女性。2004年に慢性骨髄性白血病(CML), 骨髄性急性転化(blast crisis, BC)と診断され,チロシンキナーゼ阻害剤投与後,分子遺伝学的寛解の状態で非血縁者間同種骨髄移植を施行された。経過良好であったが,2014年全身リンパ節腫脹と末梢血に芽球が認められ入院となった。精査の結果,CML骨髄性BC再発,全身リンパ節浸潤と診断した。診断後より,dasatinib単剤での治療を開始したが,胸水が出現したため,nilotinibに変更した。Nilotinibの開始から1ヶ月で末梢血の芽球は消失し,血球は正常範囲内に回復し,治療効果は細胞遺伝学的部分寛解となった。再発診断6ヶ月後に2回目の同種骨髄移植を施行した。CMLの同種造血幹細胞移植後の再発は急性骨髄性白血病と比較し,5年以上経過後の再発が多いことが報告されており,晩期再発の可能性を念頭にフォローする必要がある。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 57 (5), 608-612, 2016

    一般社団法人 日本血液学会

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