関連項目数が隠匿情報検査時の心理的・生理的反応に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of Single- and Multiple-relevant Items Conditions on Differential Psychological and Physiological Responses on the Concealed Information Test
  • カンレン コウモクスウ ガ イントク ジョウホウ ケンサジ ノ シンリテキ ・ セイリテキ ハンノウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

隠匿情報検査(CIT)時の生理反応の特徴は,この分野の研究トピックスであり続けている。本研究では,関連項目の数が1個の場合と複数ある場合とで,生理反応および自己報告された感情を比較した。実験参加者は,模擬窃盗でアクセサリーを1個ないし3個盗むことを求められた。また,色の名前を示すカードを3枚ないし1枚,ブラインドで選択するよう求められた。次に実験参加者は,盗んだアクセサリーもしくは選んだ色の名前を尋ねるCITを受けた。生理測度における関連–非関連項目の差異は,関連項目が3個の場合には,関連項目が1個の場合に比べて小さくなった。自己報告測度は,実験参加者が関連項目提示時に驚きや緊張を感じていたことを示した。しかしながら,質問中の関連項目の数は,自己報告尺度の感情には影響しなかった。これらの結果は,CIT時の生理反応と自己報告測度に乖離があることを示唆する。

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