経肛門的切除後23年目に左側方リンパ節再発した直腸neuroendocrine tumor G1の1例

• 梅田 晋一

  名鉄病院外科

• 菱田 光洋

  名鉄病院外科

• 神野 敏美

  名鉄病院外科

• 清水 稔

  名鉄病院外科

• 小林 裕幸

  名鉄病院外科

• 野嵜 英樹

  名鉄病院外科

• 原田 智子

  名鉄病院病理科

書誌事項

タイトル別名

• Lateral Lymph Node Metastasis of Rectal Neuroendocrine Tumor G1 23 Years after Transanal Resection

抄録

症例は66歳の男性で，腹部CTにて左内腸骨動脈近傍に23 mmの腫瘤を偶然指摘された．既往に23年前7 mm直腸カルチノイドに対する経肛門的切除術があった．直腸カルチノイドの左側方リンパ節転移を疑い摘出術を施行した．摘出標本の病理組織学的検査所見では，腫瘍細胞は胞巣状に増生し，基底層側にpalisadingが見られた．クロモグラニンA陰性，シナプトフィジン強陽性，CD56強陽性，Ki-67 2%，核分裂像0/10HPFであり，neuroendocrine tumor（以下，NETと略記）G1の所見であった．23年前の摘出標本を免疫染色検査で再検したところ，同様の所見であったためNET G1の異時性リンパ節転移であると診断した．10 mm以下，脈管侵襲のないNET G1がリンパ節転移を来す例や，10年以上の経過で異時性転移を来す例は非常にまれであり，貴重であるため報告する．

収録刊行物

• 日本消化器外科学会雑誌

  日本消化器外科学会雑誌 49 (6), 556-562, 2016

  一般社団法人 日本消化器外科学会

キーワード

• 直腸NET
• 直腸カルチノイド
• リンパ節転移

詳細情報

• CRID: 1390282679896487936
• NII論文ID: 130005157690
• DOI: 10.5833/jjgs.2015.0101
• ISSN: 13489372
• ISSN: 03869768
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjgs/49/6/49_2015.0101/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2016309048
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可