オピオイド使用外来患者の乱用・依存に関する適正使用調査

  • 清水 啓二
    淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院緩和医療内科・ホスピス科 淀川キリスト教病院緩和ケアチーム
  • 池永 昌之
    淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院緩和医療内科・ホスピス科 淀川キリスト教病院緩和ケアチーム
  • 杉田 智子
    淀川キリスト教病院緩和ケアチーム
  • 嶽小原 恵
    淀川キリスト教病院緩和ケアチーム
  • 數野 智恵子
    淀川キリスト教病院緩和ケアチーム
  • 久保田 拓志
    淀川キリスト教病院緩和ケアチーム
  • 大越 猛
    淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院緩和医療内科・ホスピス科
  • 青木 佐知子
    淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院緩和医療内科・ホスピス科
  • 加村 玲奈
    淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院緩和医療内科・ホスピス科
  • 今村 拓也
    淀川キリスト教病院ホスピス・こどもホスピス病院緩和医療内科・ホスピス科

書誌事項

タイトル別名
  • Investigative Analysis of Inappropriate Opioid Use for Cancer Outpatient

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抄録

【目的】外来がん患者のオピオイド使用を実態調査し,乱用や依存につながる不適正使用の是正を通して,緩和ケアチームの課題を考察する.【方法】2014年の4カ月間に外来通院中のオピオイド使用がん患者について,緩和ケアチームがカルテ調査した.乱用や依存につながる不適正使用とは「がん疼痛または呼吸困難以外の目的でのオピオイド使用」とした.主治医と協議して不適正使用の判断と是正を図った.【結果】オピオイド使用67人中,乱用や依存につながる不適正使用は5人(7.4%)で,その内訳は,①がん疼痛で開始されたが,治療により責任病変が消失:3人(4.5%),②がん疼痛と考え開始されたが,精査で良性疾患と判明:2人(3%)であった.5人中4人でオピオイドを中止できた.【考察】外来でのオピオイド使用は,乱用や依存につながる不適正使用が見逃される危険がある.常に疼痛の原因を可能な限り明らかにする姿勢が重要であった.

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参考文献 (20)*注記

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