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- タイトル別名
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- Lamotrigine and Pregnancy: Changes of Serum Concentration and Seizure Frequency
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抄録
当院でラモトリギン(LTG)使用中に妊娠した症例のうちEURAPに登録した16例(13名)について、妊娠中の薬物血中濃度の変化、発作頻度、投与量の変化を後方視的に検討した。16例のうち15例で出産した。奇形合併出生はなかった。1例は在胎27週に入浴中の発作で溺死した。妊娠前の平均LTG投与量は、単剤治療例(6例)216.7±60.6 mg(150~300)、多剤治療例(10例)270.0±126.8 mg(125~500)であった。妊娠前の血中濃度の中央値は7.8 μg/mlであり、妊娠中の血中濃度の減少率の中央値は62.35%であった。LTGは7例(43.75%)で増量され、3例(18.75%)で併用薬を追加されたがそのうちの2例はVPAであった。8例(50%)で発作が増悪し、内訳は強直間代発作が4例、複雑部分発作が5例であった。LTGの添付文章に記載された使用量以上の投与を要した例は4例(25%)であった。LTGを妊娠例に使用する場合、妊娠期間中血中濃度が低下し、発作が増悪する可能性があることに留意して管理する必要がある。
収録刊行物
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- てんかん研究
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てんかん研究 34 (1), 3-9, 2016
一般社団法人 日本てんかん学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679492531712
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- NII論文ID
- 130005160646
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- ISSN
- 13475509
- 09120890
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可