長期生存している成人胃Burkittリンパ腫の1例

• 楢原 克典

  熱海所記念病院外科 東京医科大学消化器外科・小児外科分野

• 安倍 知見

  熱海所記念病院外科

• 勝又 健次

  東京医科大学消化器外科・小児外科分野

• 知念 克也

  練馬総合病院病理診断科

• 粕谷 和彦

  東京医科大学消化器外科・小児外科分野

• 土田 明彦

  東京医科大学消化器外科・小児外科分野

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Adult Gastric Burkitt's Lymphoma with Long-term Survival
• 症例 長期生存している成人胃Burkittリンパ腫の1例
• ショウレイ チョウキ セイゾン シテ イル セイジン イ Burkitt リンパシュ ノ 1レイ

抄録

症例は35歳，男性．摂食時の違和感を主訴に来院．上部消化管内視鏡検査で周堤を伴わない潰瘍を認め，生検で腫瘍細胞は認めなかった．CTで12cm大腫瘍を認め，確定診断のため超音波下生検を実施した．腫瘍増大による圧迫症状と小腸腸重積を認め，緊急手術となった．原発巣を切除できず腸重積部小腸を摘出し小腸瘻造設術を行った．悪性リンパ腫の診断のもと，術後3日目からR-CHOP化学療法を実施した．発熱性好中球減少症を認め，以後20％減量で6コース行い腹部CTで腫瘍は消失した．発症から4年経過し完全寛解状態で通院中である．成人胃Burkittリンパ腫症例は本邦で学会抄録も含めて21例報告されているが，1年以上の生存報告は4例と予後不良である．悪性リンパ腫は早期化学療法が推奨されるが，腫瘍崩壊症候群・穿孔・腸重積も多く手術を優先することもある．本症例は確定診断前に緊急手術となったが，術後早期から化学療法を行い，長期生存が得られたと考えられた．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 76 (12), 2957-2964, 2015

  日本臨床外科学会

キーワード

• Burkittリンパ腫
• 胃
• 腸重積

詳細情報

• CRID: 1390282679827341184
• NII論文ID: 130005160972
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.76.2957
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• NDL書誌ID: 030766454
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I030766454
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/76/12/76_2957/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2016108268
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可